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2006 年 01 月 22 日 : Try

はっきりとカタチになって見えるものは確かに安心できる。

でも僕たちの前にカタチとなって現われている存在は有限なものに過ぎない。

それ故に、そんなものだけを目標にして追いかけていれば、時間の問題で有限な世界の上限の壁に跳ね返されてしまう。

それは記録に残っている何千年もの歴史が証明している自明の理なのである。

だからベンチャーの起業では、売上とか利益とか時価総額など、上限のある世界ではなくて果てしなくひろがる世界をイメージして、事業を展開することが何よりも優先されるだろう。

ベンチャーの存在意義は、新しい価値を創造するところにあると信じている。

数値として表現できないほど、無限の価値を持つものを創造する。そして未来にわたって世界の人びとに、それを伝えることができたなら、そのベンチャーは真に成功したといえるのではないだろうか。

それは創業して 5 年以内に株式上場するという目標よりも、遥かに高い志だと思う。

僕たちは地球という有限な空間の存在でしかないけれど、時間の軸は無限に伸びている。

無限に伸びる、自己を超越した遥か彼方にある世界において、自分の創造するいまはインビジブルな新しい価値を、どう位置づけてゆくかが大事なことなのだ。