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報道関係者各位

ソフィア・クレイドルとアールフォース・エンターテインメント、
BREW 携帯電話向けにゲームエンジンの開発・販売で提携

〜Java 感覚で BREW 携帯電話向けゲームが開発できる。優美にダイナミックに、しかも繊細な動作をするキャラクターを実現できる。しかも、ゲーム企画担当者がキャラクター制作可能です。 〜

[概要]

株式会社ソフィア・クレイドル(本社:京都府京都市、代表取締役社長:杉山和徳、以下 ソフィア・クレイドル)と株式会社アールフォース・エンターテインメント(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:横山裕一、以下 アールフォース・エンターテインメント)は、BREW【注1】携帯電話向けにソフィア・クレイドルの「ソフィア・フレームワーク」【注2】及び「ソフィア・コンプレス(BREW)」【注3】とアールフォース・エンターテインメントの「アニメーションエンジン」などを搭載した、ゲームエンジン「ソフィア・ゲーム・エンジン(SophiaGameEngine)」を共同で開発し、販売する業務提携をしました。

[詳細]

ソフィア・クレイドルとアールフォース・エンターテインメントとは、世界初、世界標準のモバイルゲームプラットフォームの整備とその普及促進活動を目的とし、BREW 携帯電話向けのゲームエンジンの開発・販売に関して提携しました。今後、両社は共同でアールフォース・エンターテインメントの「アニメーションエンジン」をはじめとする様々なゲーム開発向けソフト技術を、ソフィア・クレイドルの BREW アプリケーション・フレームワーク「ソフィア・フレームワーク」上に実装します。ソフィア・クレイドルの BREW プログラム圧縮ツール「ソフィア・コンプレス(BREW)」も含めて、トータルなゲームエンジン「ソフィア・ゲーム・エンジン(SophiaGameEngine)」として製品化します。2004 年 6 月より、ソフィア・クレイドルが本製品を販売します。

「ソフィア・ゲーム・エンジン」により、BREW 携帯電話向けゲームの開発環境が大幅に改善され、Java のゲーム開発と同等でありながら、Java よりも高品質、高速なゲームを制作できます。

なお、下記のように「ソフィア・ゲーム・エンジン」は、グラフィックスエンジン、キャラクターエンジン、キャラクターとアニメーションの Windows 編集機能、ゲーム開発向け基本ライブラリ、プログラム圧縮ツールなどから構成されます。

◆「ソフィア・ゲーム・エンジン」の構成

  1. ゲームグラフィックスインターフェース:
    影やエンボス調の効果などを含む文字や絵の描画機能、特殊な画面演出、高速画面展開などの機能を提供します。
  2. スプライトインターフェース:
    キャラクターに関する、描画、重ね合わせ管理、半透明処理、回転拡大縮小、当たり判定などの機能を提供します。
  3. アニメーションインターフェース
    企画担当者やグラフィック担当者が Windows のツールを使って、思い通りに多関節キャラクター【注4】の動きを編集できる機能を提供します。この多関節キャラクター技術により、少ない記憶容量の携帯端末上でも大きく、ダイナミックな、しかもしなやかで繊細なキャラクター動きを実現できます。
  4. ゲーム基本ライブラリ:
    文字列、並び替え、内積・外積、三角関数、乱数、文字入力インターフェースなどゲームプログラマにとって必要な、ゲーム用に「ソフィア・フレームワーク」を再構成したライブラリです。
  5. プログラム圧縮ツール:
    BREW プログラムを平均 50 % 圧縮します。「ソフィア・コンプレス(BREW)」が提供する機能です。

(注)1 〜 3 はアールフォース・エンターテインメントが、4 〜 5 はソフィア・クレイドルが提供します。

<参考図 1 > ソフィア・ゲーム・エンジン 操作画面

操作画面

操作画面

<参考図 2 > 多関節キャラクター 作成例

多関節キャラクター 多関節キャラクター 多関節キャラクター

<参考図 3 > 多関節キャラクター サンプル

多関節キャラクター サンプル

■ 用語の説明

【注 1】BREW™

2001 年 1 月に米国クアルコム社が発表した携帯電話向けソフトウェアの規格。 「ブリュー」もしくは「ブルー」と発音する。異なる携帯電話機の OS の仕様差を吸収し、単一のコンパイル後のプログラムをインターネットからダウンロードし、さまざまな携帯電話機でそのまま高速に動作できるように設計されている。 日本では KDDI が 2003 年 2 月より BREW サービスを提供開始している。 世界中で多くの通信キャリアが採用しており、世界的な規模でその普及が急速に進んでいる。

【注2】 ソフィア・フレームワーク(SophiaFramework)

ソフィア・クレイドル社が 2002年 8月に発表した、GUI フレームワーク、C++ ユーティリティ・ライブラリ及び C++ ラッパーの3層から構成される、BREW 上に実装されたミドルウェア。SophiaFramework により、使いやすいグラフィカルユーザーインターフェースを含む、高品質な BREW アプリの開発が低コストかつ短期間で可能となる。すでに KDDI 公式 EZ アプリ(BREW)で多数の導入実績がある。
現在、ソフィア・クレイドルは、SophiaFramework を次世代携帯電話向けオペレーティングシステムである SymbianOS と Linux へ移植している。これにより、SophiaFramework 上で動作するアプリケーションは BREW に限らず SymbianOS や Linux といった次世代携帯電話向けオペレーティングシステム上でも動作することが可能になる。

<参考図> SophiaFramework の構想

SophiaFramework の詳細情報 URL :

/products/sophiaframework/

【注3】ソフィア・コンプレス(BREW)

ソフィア・クレイドル社が 2003 年 11 月に発表した BREW プログラム圧縮技術。 BREW プログラムのコンパイル後の形式である .mod ファイルをそのままプログラム圧縮し、 実行できる世界唯一の BREW プログラム圧縮ツール。 既に、大手コンテンツプロバイダや大手ゲームメーカーなどに多数の導入実績があり、 毎月続々と本技術を応用した KDDI の公式 EZ アプリ(BREW) のサービスがスタートしている。

<参考図> SophiaCompress(BREW) の GUI

詳細情報 URL:/products/sophiacompress_brew/

【注4】多関節キャラクター

多関節キャラクターとは、ポリゴンのように、一つのキャラクターを複数に分割し、関節で接続して、二次元の配列データで表現するソフトウェア技術。キャラクターの分割された手や足、頭など部分単位での動きを表現できるので、携帯端末のように記憶容量に制約があっても、大きく、ダイナミックな、しかもしなやかで繊細なキャラクター動きが実現できる。従来のアニメーション画像と比べ、キャラクター動作を表現するのに 70%程度データ容量を削減できる。

会社の説明

株式会社 ソフィア・クレイドル

 
代表者: 代表取締役社長 杉山和徳
設立日: 2002 年 2 月 22 日
所在地: 京都市左京区田中関田町 2 番地 7
資本金: 2645 万円
従業員数: 16 名
事業内容: モバイルインターネットに関する:
1.ソフトウェア基礎技術の研究開発
2.ソフトウェア製品の製造及び販売
3.システム企画及びインテグレーション
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