継承図

協調図

解説

■ 仕様と使い方

ベベルフレームクラスの抽象クラスです。

ベベルフレームとは影領域、フレーム領域、ベベルフレーム領域を枠領域とするフレームのことです。

	枠領域の取得方法
	フレームの枠領域は、SFYResponder::GetSuitableMargin 関数を呼び出すことで取得できます。

図 282. ベベルフレーム

図の幅１ピクセルの最下辺と最右辺の影領域、幅１ピクセルのフラットフレーム領域、 幅１ピクセルのベベルフレーム領域の３つの領域の和集合がベベルフレームの枠領域です[SFXMargin(2, 2, 3, 3)]。

SFYBevelFrame クラスでは、幅１ピクセルのベベルフレーム領域のベベルカラー(SFXBevelColor)の設定と、 この領域の描画を行います。

図 283. ベベルフレーム拡大図

黒色の線が影領域、青色（デフォルトは黒色）の線がフラットフレーム領域、白と灰色の線がベベルフレーム領域です。 この３つの領域の和集合がベベルフレームの枠領域です。そして、枠領域で囲まれた矩形領域はコンテンツ領域です。

影領域、フラットフレーム領域、ベベルフレーム領域の幅は、それぞれ１ピクセルです。

1. 影領域は SFYPlainFrame::DrawShadow 関数が描画します（影領域の色は SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定）。
2. フラットフレーム領域は SFYFlatFrame::DrawFrame 関数が描画します（フラットフレーム領域の色は SFYFlatFrame::SetFrameColor / SFYFlatFrame::SetFocusColor 関数で設定）。
3. ベベルフレーム領域は SFYBevelFrame::DrawBevel 関数が描画します（ベベルフレーム領域の色は SFYBevelFrame::SetBevelColor 関数で設定）。

	枠付きのレスポンダ
	ベベルフレームをウィンドウやダイアログに装着することで、枠付きウィンドウや枠付きダイアログを実現することが可能になります。 装着はウィンドウやダイアログの SFYResponder::SetFrame 関数を呼び出すことによって行います。 ウィンドウやダイアログの実領域はベベルフレームの枠(マージン領域)で囲まれるコンテンツ領域となります。

参照

SFYFrame | SFYPlainFrame | SFYFlatFrame | SFZBevelFrame | SFZTitleBevelFrame | SFXMargin | 実領域 | SFYResponder::GetSuitableMargin | フレーム

メンバ

解説

このコンストラクタは、以下の初期化処理を行います。

内部実装

このコンストラクタの内部実装は以下の通りです。

/*protected */SFYBevelFrame::SFYBevelFrame(Void) static_throws
{
    static SFXBevelColor::AtomRecConst          bevel[] = {
        {{{{0x00, 0xFF, 0xFF, 0xFF}}}, {{{0x00, 0xEE, 0xEE, 0xEE}}}, {{{0x00, 0x99, 0x99, 0x99}}}}
    };

    if (static_try()) {
        SetType(CODE_TYPE);
        _color.bevel.Set(bevel[0]);
        _bevelEnable = true;
    }
}// SFYBevelFrame::SFYBevelFrame //

参照

SFYResponder::SetType | SFYBevelFrame::CodeEnum | SFYBevelFrame::SetBevelColor | SFYBevelFrame::SetBevelEnable | SFXBevelColor | SFXRGBColor | タイプ

解説

このデストラクタは、何も行いません。

内部実装

このデストラクタの内部実装は以下の通りです。

/*protected virtual */SFYBevelFrame::~SFYBevelFrame(Void)
{
}// SFYBevelFrame::~SFYBevelFrame //

戻り値

引数で渡した矩形領域からベベルフレーム領域を取り除いた矩形領域。

解説

この関数は、ベベルフレーム領域を描画します。

独自の処理を行う場合は、この関数をオーバーライドします。

デフォルトの実装は以下の通りです。

引数で指定された矩形領域のベベルフレーム領域を状態に応じたベベルカラー(SFXBevelColor)で描画し、 引数で指定された矩形領域からベベルフレーム領域を取り除いた矩形領域を返します。

	非活性状態にあるときのベベルフレーム領域の色
	ベベルフレームが非活性状態にあるとき、 ライトカラーとダークカラーはベベルカラー(SFXBevelColor)のベースカラーに設定されます。 ベベルフレーム領域はベベルカラーのベースカラーだけで描画されるので平面的に見えます。

図 284. ベベルフレーム拡大図

黒色の線が影領域、青色（デフォルトは黒色）の線がフラットフレーム領域、白と灰色の線がベベルフレーム領域です。 この３つの領域の和集合がベベルフレームの枠領域です。そして、枠領域で囲まれた矩形領域はコンテンツ領域です。

影領域、フラットフレーム領域、ベベルフレーム領域の幅は、それぞれ１ピクセルです。

1. 影領域は SFYPlainFrame::DrawShadow 関数が描画します（影領域の色は SFYPlainFrame::SetShadowColor 関数で設定）。
2. フラットフレーム領域は SFYFlatFrame::DrawFrame 関数が描画します（フラットフレーム領域の色は SFYFlatFrame::SetFrameColor / SFYFlatFrame::SetFocusColor 関数で設定）。
3. ベベルフレーム領域は SFYBevelFrame::DrawBevel 関数が描画します（ベベルフレーム領域の色は SFYBevelFrame::SetBevelColor 関数で設定）。

内部実装

この関数の内部実装は以下の通りです。

/*protected */SFXRectangle SFYBevelFrame::DrawBevel(SFXGraphicsPtr graphics, SFXRectangleConstRef rectangle) const
{
    SFXBevelColor                               bevel;
    SFXRectangle                                result(rectangle);

    if (_bevelEnable) {
        bevel.Set(_color.bevel);
        if (!GetStateActive(true)) {
            bevel.SetLight(bevel.GetBase());
            bevel.SetDark(bevel.GetBase());
        }
        graphics->DrawBevelRectangle(result, bevel);
        result.Deflate(1, 1);
    }
    return result;
}// SFYBevelFrame::DrawBevel //

参照

SFYBevelFrame::SetBevelColor | SFYBevelFrame::GetBevelMargin | SFXBevelColor | SFXRGBColor | SFXRectangle | 状態

戻り値

ベベルフレームに設定されているベベルカラー。

解説

この関数は、ベベルフレームに設定されているベベルカラーを取得します。

参照

SFYBevelFrame::SetBevelColor | SFYBevelFrame::DrawBevel | SFXBevelColor | SFXRGBColor

戻り値

解説

この関数は、ベベルの有無を取得します。

参照

SFYBevelFrame::SetBevelEnable | SFYBevelFrame::GetBevelMargin

戻り値

ベベルフレーム領域のマージン。

解説

この関数は、ベベルフレームに設定されている余白(マージン)を取得します。

ベベルが有効な時は SFXMargin(1, 1, 1, 1) （フレームから影領域とフラットフレーム領域を除いた領域の四辺）、

ベベルが無効な時は SFXMargin::EmptyInstance が返されます。

参照

SFYBevelFrame::DrawBevel | SFXMargin

解説

この関数は、ベベルフレーム領域のベベルカラー(SFXBevelColor)を設定します。

デフォルト値は以下の通りです。

static SFXBevelColor::AtomRecConst bevel[] = {
      {{{{0x00, 0xFF, 0xFF, 0xFF}}},     // ライトカラー
      {{{0x00, 0xEE, 0xEE, 0xEE}}},      // ベースカラー
      {{{0x00, 0x99, 0x99, 0x99}}}}      // ダークカラー
};

	非活性状態のときのベベルフレーム領域の色
	ベベルフレームが非活性状態にあるとき、 ライトカラーとダークカラーはベベルカラー(SFXBevelColor)のベースカラーに設定されます。 ベベルフレーム領域はベベルカラーのベースカラーだけで描画されるので平面的に見えます。

参照

SFYBevelFrame::GetBevelColor | SFYBevelFrame::DrawBevel | SFXBevelColor | SFXRGBColor | 状態

解説

この関数は、ベベルの有無を設定します。

参照

SFYBevelFrame::GetBevelEnable | SFYBevelFrame::GetBevelMargin

参照

SFYResponder::GetType | SFYResponder::SetType