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SFXEditProperty
ネイティブテキスト入力コントロールのプロパティを編集するためのクラスです。
#include <SFXEditProperty.h.hpp>
class SFXEditProperty;
<link linkend="sec.macro.core.typedef.SFMTYPEDEFCLASS">SFMTYPEDEFCLASS</link>(SFXEditProperty)

協調図

SFXEditProperty クラスの協調図

解説

SFXEditProperty クラスは、 BREW ネイティブテキスト入力コントロール( BREW API ITextCtl BREW API IMenuCtl)のプロパティを編集するためのクラスです。

SFZSingleEditLabelControl クラスと SFZSingleEditBoxControl クラス、 SFZMultipleEditLabelControl クラスと SFZMultipleEditBoxControl クラスが、 それぞれ内部で子レスポンダとして保持する SFYSingleEditWidget クラス、SFYMultipleEditWidget クラスで内部的に利用されます。

SophiaFramework UNIVERSE では、BREW ネイティブテキスト入力コントロールの処理は SFXBaseEditorSFXEditorSFXEditProperty クラスに一元化されています。 そして、BREW SDK のバージョンや、シミュレータ、実機に関係なく、単一の同じコードを記述するだけで良いように実装されています。

参照

SFXBaseEditor | SFXEditor | SFZSingleEditLabelControl | SFZSingleEditBoxControl | SFYSingleEditWidget | SFZMultipleEditLabelControl | SFZMultipleEditBoxControl | SFYMultipleEditWidget | BREW API ITextCtl | BREW API IMenuCtl | BREW API AEETextInputMode

メンバ

コンストラクタ/デストラクタ
SFXEditProperty( Void )
SFXEditProperty クラスのコンストラクタです。
~SFXEditProperty( Void )
SFXEditProperty クラスのデストラクタです。
パブリック関数
AEETextInputMode GetInputMode( Void )
ネイティブテキスト入力コントロールの入力モードを取得します。
UInt16 GetMaximumLength( Void )
ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を取得します。
Bool GetPasswordMode( Void )
ネイティブテキスト入力コントロールのパスワードモードを取得します。
SFXWideStringConstRef GetText( Void )
ネイティブテキスト入力コントロールに設定された文字列を取得します。
Void SetInputMode( AEETextInputMode param )
ネイティブテキスト入力の入力モードを設定します。
SFCError SetMaximumLength( UInt16 param )
ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を設定します。
Void SetPasswordMode( Bool param )
パスワードモードを設定します。
SFCError SetText( SFXWideStringConstRef param )
指定した文字列をネイティブテキスト入力コントロールのテキスト文字列に設定します。

SFXEditProperty::SFXEditProperty
SFXEditProperty クラスのコンストラクタです。
[ public, explicit ]
SFXEditProperty(Void);

解説

このコンストラクタは、以下の初期化処理を行います。

  1. ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を "SINT16_MAXIMUM - 1" に設定します。
  2. ネイティブテキスト入力の入力モードを AEE_TM_CURRENT に設定します。
  3. パスワードモードを false に設定します。

参照

SFXEditProperty::SetMaximumLength | SFXEditProperty::SetInputMode | SFXEditProperty::SetPasswordMode | SFXEditProperty::SetText


SFXEditProperty::~SFXEditProperty
SFXEditProperty クラスのデストラクタです。
[ public ]
~SFXEditProperty(Void);

SFXEditProperty::GetInputMode
ネイティブテキスト入力コントロールの入力モードを取得します。
[ public, const ]
AEETextInputMode GetInputMode(Void);

戻り値

ネイティブテキスト入力コントロールの入力モード。

解説

SFXEditProperty::SetInputMode 関数によって設定されたネイティブテキスト入力コントロールに使用できるテキスト入力モードを取得します。 詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_GetInputMode() および AEETextInputMode の説明を参照してください。

参照

SFXEditProperty::SetInputMode | BREW API ITEXTCTL_GetInputMode | BREW API AEETextInputMode


SFXEditProperty::GetMaximumLength
ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を取得します。
[ public, const ]
UInt16 GetMaximumLength(Void);

戻り値

ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値。

解説

SFXEditProperty::SetMaximumLength 関数によって設定されたネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を取得します。 詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_SetMaxSize() の説明を参照してください。

参照

SFXEditProperty::SetMaximumLength | BREW API ITEXTCTL_SetMaxSize


SFXEditProperty::GetPasswordMode
ネイティブテキスト入力コントロールのパスワードモードを取得します。
[ public, const ]
Bool GetPasswordMode(Void);

戻り値

  • パスワードモードのとき: true
  • そうでないとき: false

解説

SFXEditProperty::SetPasswordMode 関数で設定した ネイティブテキスト入力コントロールのパスワードモードに関するプロパティ値を返します。 詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_SetProperties() および AEE ITextCtl のプロパティを参照してください。

参照

SFXEditProperty::SetPasswordMode | BREW API ITEXTCTL_SetProperties | BREW API AEE ITextCtl のプロパティ


SFXEditProperty::GetText
ネイティブテキスト入力コントロールに設定された文字列を取得します。
[ public, const ]
SFXWideStringConstRef GetText(Void);

戻り値

ネイティブテキスト入力コントロールに設定された文字列。

解説

詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_GetText() の説明を参照してください。

参照

SFXEditProperty::SetText | BREW API ITEXTCTL_GetText


SFXEditProperty::SetInputMode
ネイティブテキスト入力の入力モードを設定します。
[ public ]
Void SetInputMode(
    AEETextInputMode param   // 設定する入力モード
);

解説

ネイティブテキスト入力コントロールに使用できるテキスト入力モードを指定します。 詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_SetInputMode() および AEETextInputMode の説明を参照してください。

デフォルト値: AEE_TM_CURRENT(現在アクティブな入力モードを指定する)。

使用例

以下は、SFYSingleEditWidget::SetInputMode 関数の実装における使用例です。

class SFYSingleEditWidget : public SFYWidget {
    private:

        ...

        SFXEditProperty  _property;

        ...

};

/*public */Void SFYSingleEditWidget::SetInputMode(AEETextInputMode param)
{
    if (param != _property.GetInputMode()) {

        _property.SetInputMode(param);
        Invalidate();
    }

    return;
}// SFYSingleEditWidget::SetInputMode //

参照

SFXEditProperty::GetInputMode | BREW API ITEXTCTL_SetInputMode | BREW API AEETextInputMode


SFXEditProperty::SetMaximumLength
ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を設定します。
[ public ]
SFCError SetMaximumLength(
    UInt16 param   // 設定する文字数
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、ネイティブテキスト入力コントロールがサポートするテキストサイズの最大値を設定します。

詳細は、 BREW API ITEXTCTL_SetMaxSize の説明を参照してください。

デフォルト値: SINT16_MAXIMUM - 1。

使用例

以下は、SFYSingleEditWidget::Edit 関数の実装における使用例です。

class SFYSingleEditWidget : public SFYWidget {
    private:

        ...

        SFXBaseEditorPtr _editor;
        SFXEditProperty  _property;

        ...

};

// テキスト入力コントロールに遷移する関数
/*public */SFCError SFYSingleEditWidget::Edit(Void)
{
    SFCError  error(SFERR_NO_ERROR);

    // テキスト入力コントロールのテキストサイズの最大値を設定する
    if ((error = _property.SetMaximumLength(_maximum)) == SFERR_NO_ERROR) { 

        // テキスト入力コントロールの初期値を設定する
        if ((error = _property.SetText(_text)) == SFERR_NO_ERROR) { 

            // テキスト入力コントロールを起動する(標準 BREW に含まれる ITextCtl)
            // OnEditor は、テキスト入力コントロール終了時に起動されるコールバック関数
            error = _editor->Open(XALLBACK_INTERNAL(OnEditor));
        }
    }

    return error;
}// SFYSingleEditWidget::Edit //

参照

SFXEditProperty::GetMaximumLength | SFXEditProperty::SetText | BREW API ITEXTCTL_SetMaxSize


SFXEditProperty::SetPasswordMode
パスワードモードを設定します。
[ public ]
Void SetPasswordMode(
    Bool param   // 設定する値(入力文字列を *** で表示するなら true、さもなければ false)
);

戻り値

  • 成功したとき: SFERR_NO_ERROR
  • メモリ不足のとき: SFERR_NO_MEMORY

解説

この関数は、パスワードモードを設定します。

引数が true の場合、ネイティブテキスト入力コントロールのプロパティ値に TP_PASSWORD を設定します。 このとき、入力した文字はすべて'*'(アスタリスク)で表示されます。また、実際の文字列はバッファして管理されます。

詳細は、 BREW API ITEXTCTL_SetProperties および BREW API AEE ITextCtl のプロパティ を参照してください。

デフォルト値: false

使用例

以下は、SFYSingleEditWidget::SetPasswordMode 関数の実装における使用例です。

class SFYSingleEditWidget : public SFYWidget {
    private:

        ...

        SFXEditProperty  _property;

        ...

};

/*public */SFCError SFYSingleEditWidget::SetPasswordMode(Bool param)
{
    SFCError  error(SFERR_NO_ERROR);

    if (param != _property.GetPasswordMode()) {

        if ((error = SetWidgetText(_text, param)) == SFERR_NO_ERROR) {

            _property.SetPasswordMode(param);
            Invalidate();
        }
    }

    return error;
}// SFYSingleEditWidget::SetPasswordMode //

参照

SFXEditProperty::GetPasswordMode | BREW API ITEXTCTL_SetProperties | BREW API AEE ITextCtl のプロパティ


SFXEditProperty::SetText
指定した文字列をネイティブテキスト入力コントロールのテキスト文字列に設定します。
[ public ]
SFCError SetText(
    SFXWideStringConstRef param   // 文字列
);

解説

ネイティブテキスト入力コントロールのテキスト文字列に、 最大 SFXEditProperty::SetMaximumLength 関数で指定した文字数まで引数でしていた文字列を設定します。 詳細は、BREW リファレンスの ITEXTCTL_SetText() の説明を参照してください。

デフォルト値: ""[空文字列]

使用例

以下は、SFYSingleEditWidget::Edit 関数の実装における使用例です。

class SFYSingleEditWidget : public SFYWidget {
    private:

        ...

        SFXBaseEditorPtr _editor;
        SFXEditProperty  _property;

        ...

};

// テキスト入力コントロールに遷移する関数
/*public */SFCError SFYSingleEditWidget::Edit(Void)
{
    SFCError  error(SFERR_NO_ERROR);

    // テキスト入力コントロールのテキストサイズの最大値を設定する
    if ((error = _property.SetMaximumLength(_maximum)) == SFERR_NO_ERROR) { 

        // テキスト入力コントロールの初期値を設定する
        if ((error = _property.SetText(_text)) == SFERR_NO_ERROR) { 

            // テキスト入力コントロールを起動する(標準 BREW に含まれる ITextCtl)
            // OnEditor は、テキスト入力コントロール終了時に起動されるコールバック関数
            error = _editor->Open(XALLBACK_INTERNAL(OnEditor));
        }
    }

    return error;
}// SFYSingleEditWidget::Edit //

参照

SFXEditProperty::GetText | SFXEditProperty::SetMaximumLength | BREW API ITEXTCTL_SetText