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BREW FAQ : BREW 開発環境

Microsoft Visual C++ 2005 で BREW アプリを開発できますか?

Microsoft Visual C++ 2005 Express Edition は無償でダウンロードできる C++ 開発環境で、BREW 開発にも使用できます。

ただし、Qualcom 提供の BREW 用アドインは VC2005 に 対応していないため、 BREW アプリウィザードと、make ファイル作成機能は使用できません。

■Microsoft Visual C++ 2005 のセットアップ

以下のURLから入手します。ダウンロードしたインストーラ(vcsetup.exe)からインストールします。
http://www.microsoft.com/japan/msdn/vstudio/express/visualc/

■BREW アプリの作成

BREW アプリの作成は VC2003 の場合と同じです。ただし、BREW アプリウィザードは VC2005 には対応していないため、アプリの骨組みに当たる部分から自分で書いていく必要があります。BREW プログラミング入門の HelloWorld を参考にしてください。

(HelloWorld には VC6 のプロジェクトファイルが同梱されています。これを VC2005 で開いてそのまま使用できます)

■エミュレータでの実行

エミュレータでの実行も VC2003 と同様です。

コンパイル時に「ファイル 'XXX.lib' を開くことができません」というエラーが出る場合、メニューから [プロジェクト] → [プロパティ] を選択し、[構成プロパティ] → [リンカ] → [入力] → [追加の依存ファイル] から、XXX.lib を削除します。

■SophiaFramework

SophiaFramework を用いる場合も同様です。ただし、include フォルダと library フォルダの場所を指定する必要があります。( ただし、アプリウィザードと make ファイル作成機能は使用できません。 )

メニューから [ツール] → [オプション] を選択し、[プロジェクトおよびソリューション] → [VC++ ディレクトリ] → [インクルード ファイル] に include フォルダ (SophiaFramework\4.1\Include) を指定します。

同様に [ライブラリ ファイル] に library フォルダ (SophiaFramework\4.1\Library) を指定します。

      

Visual C++ 2005 での警告メッセージの制御

Visual C++ 2005 使用時に 『warning C4819: ファイルは、現在のコード ページ (932) で表示できない文字を含んでいます。データの損失を防ぐために、ファイルを Unicode 形式で保存してください。』という警告メッセージの出力を抑制するには、BREW SDK インクルードファイルの冒頭に含まれる文字を以下のように修正します。

Copyright ゥ 1999-2007 QUALCOMM Incorporated.

      ........  痴  ........

を、それぞれ

Copyright (c) 1999-2007 QUALCOMM Incorporated.

      ........  ........  

に変更します( 要するに、すべての「ゥ」と「痴」 を削除します)。

      

BREW シミュレータのフォント変更方法

BREW SDK の devicepacks フォルダのデバイス構成ファイルフォルダ内の .dpk ファイルをテキストエディタで編集すればフォントを変更できます。

## BREW Device Configurator
##
## BREW Device Configurator Generated Resource File
##
## ResourceFile Begin:
  ......

FONT_NORMAL 8 Arial

FONT_LARGE 10 Arial

  .....

この中の "FONT_NORMAL 8 Arial" を "FONT_NORMAL 12 MS ゴシック" などにします。

      

BREW SDK とは?

BREW SDK とは、BREW アプリの開発ツールです。
ユーザー情報を登録すれば、Qualcomm 社の Web サイトから無償でダウンロードすることができます。

同梱されるツールには、以下のようなものがあります。

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BREW SDK をインストールするには?

BREW SDK は、以下の手順でインストールします。

  1. Microsoft 社 Visual C++ をインストールしたWindowsマシンを用意します。
  2. Qualcomm のディベロッパーリソースにアクセスし、[ダウンロード BREW ツール]と書かれたボタン をクリックします。
  3. メールアドレスを登録します。
  4. [BREW 開発・商用化ツール] というページが表示されたら、BREW SDK をインストールします。
  5. BREW SDK Tools をインストールします。

※ 詳しい手順は、 BREW プログラミング入門 「BREW SDK をインストールしよう」 をご覧ください。


インストールされたフォルダの構成は、以下のとおりです。

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BREW アプリケーション ウィザード とは?

BREW アプリケーション ウィザード とは、対話式に項目を選択し、名前を設定するだけで BREW アプリの大枠となるソースコードを自動生成してくれるツールです。

      

BREW アプリケーション ウィザードは Visual C++ .NET に対応していますか?

BREW SDK 2.1 に付属の BREW アプリケーション ウィザードは、 Visual C++ 6.0 にのみ対応しています。

Visual C++ .NET 対応の BREW アプリケーション ウィザードは、別途 Qualcomm 社の Web サイトからインストールする必要があります。

BREW SDK 3.1 ではデフォルトで対応しています。

      

BREW アプリケーションウィザードが使用できないのですが … ?

BREW SDK のインストールした後に Visual C++ 6.0 をインストールした場合や、 Visual C++ .NET を使用している場合に、このような問題が発生します。
Visual C++ 6.0 では、以下の手順に従って BREW SDK を変更 (再設定) してください。 BREW SDK を再設定することで、BREW アプリケーションウィザードが使用可能になりますので、 BREW SDK を Qualcomm 社の Web サイトからインストールする必要はありません。

  1. Windows の [スタート] メニューから [コントロール パネル] を開きます。
  2. [アプリケーションの追加と削除] を起動します。
  3. BREW SDK を選択し、[変更と削除] をクリックします。
  4. インストーラの起動後に、[変更] にチェックを付け、 [次へ] をクリックします。
  5. コンポーネントを選択し、[次へ] をクリックすると BREW SDK の変更を開始します。
  6. 環境変数を更新して、BREW SDK の変更は完了します。

BREW SDK 2.1 をご利用の場合はVisual C++ .NET では、「BREW アプリケーションウィザードは Visual C++ .NET に対応していますか?」を参考にして、 BREW アプリケーションウィザードをインストールしてください。

      

BREW で C++ 言語は使用できますか?

BREW で C++ プログラミングするための開発環境として SophiaFramework があります。

SophiaFramework は、高い信頼性とルック & フィールに秀でた GUI を兼ね備える BREW アプリを、従来の 3 分の 1 以下の期間と費用で開発できる、世界初の C++ クラスライブラリ & GUI フレームワークです。

アーキテクチャーは GUI フレームワーク、ユーティリティー、 C++ ラッパーの 3 つの層から構成されます。

ユーティリティーには、POP/SMTP、HTTP/HTTPS を含むネットワーク、コレクション、ストリーム、文字列、バッファ、シェイプ、カラー、数学演算などの機能があります。

BREW で C++ プログラミングするノウハウについては関連情報をご覧ください。


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SophiaFramework とは?

SophiaFramework とは、BREW プラットフォーム上のアプリケーション開発を容易に行うための アプリケーション フレームワークです。

BREW 単体では困難な GUI を利用したアプリケーション (複数ウィンドウの表示など) や C++ を利用したオブジェクト指向ベースの開発、保守が容易に行えます。

SophiaFramework を使う利点をまとめると次のようになります。

  • わずかなコーディングで高度な GUI アプリケーションを構築できます。
  • さまざまなユーティリティ クラスを使って、 すぐにアプリケーションを書くことができます。
  • オブジェクト指向設計により、保守性と拡張性の高いソースコードを書くことができます。

      

Visual C++ 6 でコード入力補完できますか?

Visual C++ 6 のコード入力補完機能 (IntelliSense) は、Visual C++ .NET に比べて機能制限があります。

たとえば、構造体の宣言方法によっては構造体のメンバを表示してくれません。また、マクロは入力補完の対象となりません。

BREW API のインターフェイス関数はマクロとして提供されているため、Visual C++ 6 では、入力補完はできません。

Visual C++ .NET でも、マクロの引数の型を表示できません。

コード入力補完機能は、プロジェクトの .ncb ファイルで提供されます。

このファイルを操作すれば、Visual C++ 6 での BREW SDK のコード入力補完や、Visual C++ .NET でマクロの引数の型表示が可能です。

ただし、Microsoft は .ncb ファイルの仕様を公開しておりません。

      

エミュレーター用にコンパイルするには?

Visual C++ (以降、VC) を使用して BREW アプリをエミュレーター用にコンパイルするには、 BREW プログラミング入門 「"HelloWorld" プログラムを作ろう」を参照してください。

SophiaFramework では、 HelloWorld チュートリアル「エミュレーター上で動作させる」を参照してください。

また、Windows DLL が作成できるコンパイラであれば、必ずしも VC を使用する必要はありません。

      

メイクファイル ( Makefile ) とは?

コンパイラやリンカの設定、オブジェクトの依存関係など、コンパイル時に必要な情報を記した ".mak" の拡張子をもつテキストファイルです。

プログラムを実機向けにコンパイルするときに参照されます。

      

Generate ARM Makefile とは?

      

Generate ARM Makefile が生成するメイクファイルをカスタマイズするには?

BREW 2.x の場合

BREW SDK をインストールしたフォルダの src/ フォルダにある CAppTemplate.mak やCppAppTemplate.mak がテンプレートです。 メイクファイルを編集する場合、CAppTemplate.mak や CppAppTemplate.mak ファイルを編集します。

BREW 3.x の場合

BREW SDK をインストールしたフォルダの sdk/examples フォルダにある example_make_common.min ファイルがテンプレートです。メイクファイルを編集する場合、 example_make_common.min ファイルを編集します。

      

ARM コンパイラを使用して静的ライブラリを作るには?

ARM社 RealView コード生成ツール( ARM RealView Compilation Tools for BREW V1.2、略称 "RVCTB" )に付属する armlink を使い、コマンドの引数に -partial を指定します。
 
手順としては、ソースコード(.c)からオブジェクトファイル(.o)をコンパイルし、そこから静的ライブラリ(.a)をコンパイルします。

例えば、mylibrary.c から静的ライブラリを作成する構文は以下のようになります。

"armlink -partial -output mylibrary.a mylibrary.o"

      

Grinder ツールとは?

Grinder ツールとは、ランダムにさまざまなイベントを発生させ、 アプリケーションの安定性を調べるツールです。


このツールをQualcomm 社の Web サイトからダウンロードするには、 BREW デベロッパーになる必要があります。

      

NMEA ロガー ツールとは?

NMEA (National Marine Electronics Association) ロガー ツールとは、 携帯電話端末や他の GPS (Global Positioning System) または GNSS (Global Navigation Satellite System) デバイスで記録した GPS 衛星の位置情報をパソコンに取り込むツールです。

このツールを使用してパソコンに取り込んだ位置情報をファイルに保存でき、 このファイルを使用してエミュレーターは GPS のエミュレートを行います。

詳細は、『BREW ユーティリティ ガイド』の「NMEA ロガー ユーティリティの使用」を参照してください。

      

BREW AppSigner とは?

BREW AppSigner とは、開発したアプリに電子署名を行う際に必要なソフトウェアです。

BREW AppSigner を使用するには VeriSign 社 の PTA (Personal Trust Agent)が必要ですが、これは既に BREW ディベロッパとして登録した際にダウンロードしているので、ここでは説明しません。

このツールを使用してアプリに署名する事で、アプリの不当な改ざんを防止する事ができます。
署名はウィザード形式で行います。

なお、TRUE BREW テストにアプリを提出する前には必ず電子署名を行わなくてはなりません。